未来に先回りする思考法 佐藤航陽
今話題の本「お金2.0」の著者、佐藤航陽さんの本です。
新しい情報が高速に飛び交っている平成の終わり。把握できないことが多すぎて、漠然と不安になるし。超嫌な感じ。
そこに光を当ててくれる本でした。未来を相手にどう立ち回るか。常人離れした知的好奇心を持つ佐藤さんが、経営者として常に前線で本質を探り続けてた。そして、たどりついた境地。超いい感じ。
僕の語彙力でまとまるようなテーマじゃなかった。
でも大きく3つ。強引にまとめてみます笑
物事にパターンや本質がある
たとえばテクノロジーでいうと3つの本質がある。
[1.能力の拡張] 人間の機能や力を何倍にも拡張。
[2.物理的拡散] 物理的にどんどん広く遠くへ浸透していく。
[3.人への教育] 手段としてのテクノロジーはずが、社会に普及し人間がテクノロジーに適応していく。
ITにおいても例外ではなく、人の知能をめっちゃくちゃ拡張した。そして今では宇宙にまで拡散。普及によって人の生活スタイルを大きく変えた。そして今後も人への影響ははかりしれないみたい。
AIとかもその一つ。人では把握できなかった人の感情みたいな複雑な分野までパターン化できるようになってきた。そしてまた新しいものが生まれ、拡張→拡散→教育。
そのサイクルはビュンビュン高速化して、間隔はどんどん短くなっている。今も。
点ではなく線でみる
大多数の人は起こる出来事を一つの事(点)としてとらえる。うん、僕もそう。
でも、一部の人はパターンや本質とか知っている。だから流れもわかるし繋がり(線)が見える。そして、その先が予想できる。
ってどアホ、そんなことあるわけないやんって正直思った。笑
でも、GoogleとかAmazonを筆頭に優秀な企業はどこも宇宙と遺伝子にベクトルが向いている。
どの企業も同じ未来が見えているみたいに。
原理やパターンに導かれた未来に先回りする
モノゴトの歴史や仕組を分析すれば、パターンや原理がわかる。
そして線として考えれば延長線上にある未来が絞れる。
でも
未来が読める「だけ」では価値はないのです。その恩恵にあずかるためには、未来に向かう電車が来るタイミングで、必要なリソースを揃えて、駅のホームで待っていなければなりません。 そのためには、まず自分が持っている手持ちのカードをきちんと把握し、電車が来るまでの残り時間の中で、足りない条件を揃える必要があります
もちろん誰もが予見できる近い未来より、遠い未来の方が競争が激化する前に参入できるため恩恵は大きい。 原理では導けるけど自分の認識では不安な未来に賭ける。原理でも認識でも導ける未来はすでに他の人も賭けているから。
感想
思考法だけでなく佐藤さんが見えている未来の具体例もたくさん載っています。
労働時間はへっていき、ほとんどの物は無料に近づく。機械の人間化と人間の機械化が進んでいる。その先には人間と機械の境界線が融解していくという予見。
今後印象に残るようなモノを残せたらな、と思っています。絵も字も練習します笑
コトが起きて対応していくだけでは時代にのまれるのは見えている。時代に乗るため本気で分析して、実践してみようと思う。
ここまで大局観の磨かれる本には出会ったことがありませんでした。